ストライキ

西武百貨店ストライキが話題になりましたが、その結果、労働者の雇用が守られました。米国の映画界でもAI使用の制限や映画の記録媒体の変更、賃上げが労使で合意し、五カ月にわたるストライキが終わりました。闘ってこそ未来が開けるのだと思います。

区議会の決算委員会で、清掃事業の収集・運搬が2000年に都から区移管されてから、区職員の収集・運搬が半減、20%以下になっていることを指摘しました。二つ問題があります。一つは、公務員は、戦後、マッカーサー政令でいまだにスト権をはく奪していること。二つは、民間の清掃の収集・運搬労働者がストライキをしたら大変な混乱になることです。

五十嵐仁法大名誉教授の講演

9月23日、シンフォニー別館レインボーホールで葛飾革新懇の総会が開催され、記念講演として、五十嵐仁法政大学名誉教授が70分熱弁をふるわれました。岸田政権の暴走、大軍拡、マイナンバーカード。深刻な物価高騰に対して、「異次元の金融緩和」政策から脱却どころか日本の経済的地位がどれだけ落とし込められているかも鋭く告発。

しかし、政治は変えられる、先の岩手県知事選挙で共闘の達増知事の圧勝、東京でも立川市長選で同じく共闘候補の酒井氏が激戦を制し、当選を勝ち取りました。

衆議院選挙の今の小選挙区制を改めることが選挙制度改革にとって重要なことですが、それでも今の悪政を止めるには「共闘」が必要であり、市民運動として力を尽くしたいと表明されました。

日本共産党は、101年の歴史をもつ日本で最も歴史ある政党ですが、その歩みは決して平たんなものではありませんでしたが、これからもたたかいは続きます。

 故公文昭夫さんを偲ぶつどい

9月8日、シンフォニー別館のレインボーホールで長年、葛飾社会保障推進協議会(区労連、民商、新婦人、葛飾医療生協、東京土建などで構成)の会長を務め、社会保障を守る運動の先頭に立ってこられた公文昭夫さんが亡くなりました。コロナ禍のなかで見送りもできず、有志がつのり、公文さんが執筆中の「自分史」の製本を完成させ、出版記念とあわせて「偲ぶ会」が執り行われました。

1989年まで総評の社会保障局長として重責を担われるなか、地域の問題にも正面から取り組み、葛飾区がまだ、保育所をつくる計画すらなかった1960年代、ついに、区立保育所の建築にこぎつげ、同じく、まだ、学童保育クラブの名称も知られていない時代に同じく青戸に区立初の学童保育クラブをつくる運動にかかわってきたそうです。退職後は、亡くなるまで葛飾社会保障推進協議会の会長を務めてこられた大先輩でした。この日、小池晃党書記局長もかつて総評と民医連の米国医療荒廃の現状を視察したことを報告しました。小池書記局長も、これ以上社会保障の後退を許さないたたかいこそ公文さんの意思を引き継ぐことだと強調しました。

政府の物価対策に違和感

8月30日、政府がガソリン代の高騰をうけ、当初、9月末までとされてきたガソリン代、電気代、都市ガス代の補助を規模を縮小して継続すると発表しました。

しかし、違和感があります。ガソリンは、三カ月160円を超えるとトリガー条項で、税金をその分減税することになっていますが、それをはるかに超えているのに、175円程度になるように調整するというのです。

電気代も大いなる違和感です。原材料高を理由に電気代を値上げした各電力会社は、どこも大きな利益を得ました。しかも同じタイミングで電力会社の値上げ申請を認めました。やってるふり感をしても、負担だけは重くなっているのですから。

ビッグモーター

ビックモーターという中古車販売の最大手企業が、事故車にキズをつけるなどして保険金をだまし取り、損保会社と結託して不正を働いていたことが明るみになり問題になっています。
社長をはじめ、会社ぐるみのハラスメント体質の実態も明るみに出ました。
膿を出し切り、こうした体質を改善し、まじめに働く末端の社員を救済されなければなりません。
ビッグモーターの支店の近隣で街路樹が薬品でたち切れていたり、伐採されていることも問題となりました。あってはならなすことです。

これにかみついたのが小池東京都知事でした。しかし、すかさず、神宮外苑で何千本の樹木を伐採しようとしているのは、都が規制をゆるめ再開発を推進しようとしているからであり「批判する資格なし」と批判にさらされています。しかも、神宮外苑の再開発について「ネガキャンプロパガンダ」とは再開発反対運動を攻撃しました。都知事こそ、反省すべき時が来ているのではないでしょうか。

大阪万博

2025年に開催予定の大阪万博に海外パビリオンにいまだに「申請ゼロ」がニュースになりました。万博の「華」は海外パビリオンだからです。

50年前に大阪で万博がありました。当時、クラスに数人行ったことを自慢している子がいましたが、小学館の雑誌の特集をみてなんとなく「わくわく」していたものでした。

そもそも、海外の国の自前パビリオンはそもそも少なく、ほとんどが、主催者が建設した建物に出品する国がほとんどだそうで、その報道自体に驚きました。

報道ステーションのコメンテーターを降板させられた古賀茂明氏は、「維新」とは、「昭和の発送の古い政治だ。大阪万博がその典型だ」と指摘しています。最近、維新は、党首自らが第二自民党と表明しました。第二自民党と名乗ったり、そう表現された正統は、すべて消滅したと解説していました。同時に、「共産党がなくなったらいい」と言いました。民主主義否定の勢力に未来はありません。

非核平和宣言区として

葛飾区は、1983年、ちょうど40年前に区議会全会一致で「非核平和都市宣言」を採択し、それ以降、区民とともに非核平和を世界に広げる活動を進めています。

今年も8月1日に、「非核平和のつどい」をテクノプラザで行います。そこで架けられる千羽鶴を学校で市民団体や区役所のロビーでも折り鶴を作成しています。その折り鶴は、区長、副区長と総務課の職員、区議会の代表が広島、長崎にとどけています。

国会では、北朝鮮の核開発、ロシアのウクライナ侵略を曲解して「日本も核武装すべき」という議員もいますが、唯一の戦争被爆国としては失格だと思います。

この葛飾区の「非核平和のつどい」は、広島、長崎での被爆者の会「葛友会」と共催で行われます。核兵器禁止条約が2017年に国連総会で採択され、2021年に批准国が50ケ国となり、条約が発効しました。批准国は、すでに、68ケ国となりました。我が国がよって立つ立場は、批准国とともに核廃絶を目指すべきです。