ちひろ 前進座

11月16日、浅草公会堂で前進座公演「ちひろ」を観劇してきました。画家岩崎ちひろの生誕100年を記念しての公演です。岩崎ちひろは、子どもの時から教科書によく掲載されていた挿絵としての記憶があります。

戦前、満州で暮らしましたが帰国した東京で空襲にあい、長野の松本に疎開し、終戦を迎えました。松本で行われた共産党演説会で共鳴し、日本共産党に入党、党中央宣伝局美術学校で学ぶために上京、自らの作風を確立させながら後に衆院議員となる松本善明氏との出会いなどが描かれています。

愛くるしくほほえましい子どもの絵が特徴の「ちひろ作品」ですが、それを壊す悲劇=戦争であり、戦争に断固反対したのは、自ら満州にわたり「国策」として郷土の人々を満州へ送ったことへの反省が自身のアイデンティティとして確立されたようです。

毎年、我が家には、ちひろカレンダーが電話の横にかけていますが、来年の分もすでに用意しました。