星をかすめる風

青年劇場の演劇「星をかすめる風」を観てきました。

第二次世界大戦中、治安維持法の嫌疑で逮捕され、福岡刑務所に収監された韓国の国民的詩人・尹東柱(ユン・ドンジュン)の物語でした。

刑務所内で刑務官の殺害事件の捜査を任された刑務官が、なぜ、このような事件が起こったのか、調べるうちに刑務所内の服役者たち、医者、看護師などとの人間関係が描かれています。

殺害された刑務官のポケットに尹東柱(ユン・ドンジュン)の書いた詩が残されていたことから、尹東柱(ユン・ドンジュン)と殺害された刑務官の関係が次第に明らかになってきます。

この日もソーシャルディスタンスのため定席の半数になっていました。

芸術、音楽も文学も人間にとって欠かせないものだと伝わってきます。青年劇場自体、コロナ禍のなかで公演の延期を余儀なくされ、劇団そのものの叫びともとれました。

日本共産党小池晃書記局長は、演説で「ドイツ政府は、文化・芸術は人間生活に不可欠なもので、無制限に支援する」ことを紹介していました。我が国の現状とは、とてつもなくかけ離れています。