不自然な「表現の不自由展」

愛知県の「表現の不自由展」が、テロ攻撃まで公然と行われて混乱し、しかも、意見の対立もあり、中止に追い込まれました。よりによって新文部大臣は、「この展覧会の補助金の支出の議事録がない」と前置きしたうえで、補助金支出を中止すると一方的に言い放った。審査の経過が検証できないのになぜ、補助金支出を決定したのか、と突っ込まれるのは当然でしょう。

この間、愛知県知事のとった態度は、敬意に値すると思います。「憲法上の公権力者の首長が、表現や芸術などの内容について、これが良いとか悪いとかは、絶対に言ってはいけない」と発言しました。補助金のカットについても裁判で争う姿勢も示しました。

芸術を支配しようという行為は、独裁者の思想であり民主主義とは相いれません。