民族差別に憂う

中国残留孤児の子孫の将来を杞憂している。

ネット上では、外国人の賃貸物件の貸出を促進する広告もあるが、それより、外人を居住させて大変な目にあった、特に、中国人にたいするパッシングの凄まじさには驚く。まあ、ひどい例もあるのだろうが、すべての外人がひどいということは絶対にない。

ご先祖様は、中国でとりわけ文革の時代に日系というだけで差別され、現在の日本で、中国人というだけで差別される。私は、おかしいと思う。

米国で先の大戦中、差別された日本人に涙する日本人が、かつて侵略した地の中国人を差別し、戦後、差別をうけた日系人が中国で差別され、いま、わが国では、中国人だとして差別される、絶対におかしい。

この克服は、民族差別=レイシズムの克服という重大な課題だ。深刻なことは、差別しいる側が差別しているという意識の欠落なのだ。