台風

台風二号が、一号に続いて日本に接近中。

なんと残酷なことだろうか。自然の力は、受け止めなければならないのだが。

被災地のダメージはもちろん、都内、関東一円に屋根瓦の被害が多く、雨漏りという二次被害が目に見えている。

東京とは異なる、問題のある土盛り堤防河川も心配される。ましてや、一昨日までいた石巻では、地盤ぜんたいが70センチ沈んでしまったために、北上川に70センチの土のうを積んでいる状態だ。

いくら土木技術を総動員しても、安全を確保するのには時間がかかる。

こうした現実をまともに見ないで、東京でスーパー堤防を推進している勢力は、東京に大津波がくると脅かしている。石原都知事を先頭に。

臨海部が津波で水没するといった無責任きわまりない書き込みがネットにあふれている。

善良な区民が、津波葛飾区をのみこんでしまうのではないかと心配している。

東京の治水対策は、江戸時代から営々と築かれ、荒川には高さ8メートルの防潮堤が、築かれている。関東大震災ての東京湾津波が50センチ程度だったことから、中央防災会議は、東京直下型の地震が来たときに50センチの津波を想定していた。今回の震災で東京湾には、1.3メートルの津波が来たから津波対策の見直しは当然だ。しかし、常識的には大潮のときに巨大台風が最大の恐怖だ。伊勢湾台風のときには、五メートルの高潮が現実におそったのだから。だからこそ、それに耐えうる治水対策を東京は行ってきたのだ。

ついに、江東区は、東京湾に大津波の心配はありませんとHPでアップした。

ほどほどの雨は必要だが、どうか、これ以上日本を傷めないでほしい。